ちいちゃんパパのブログ

日々の、あることないこと。なんて、ほんとはちがう目的だったんですけど。まあ。いろいろ

パパ、パンケーキを作って

春、

 

いくつも書きたいことはあったはずなのだけれど、なかなかうまく書くことができず気がつけばいつのまにか桜も終わり、葉桜のときに移ろうとしている。

 

ちいちゃんは無事始業式を終えて小学2年生になり、妻は今年はふれあい委員をするらしい。目まぐるしく世界は動いているのに、ぼくだけが変化に対応できない絶滅危惧種みたいに身動きがとれないでいるような、そんな気がしてならない。

 

ぼくは春が苦手だ。

 

というよりも季節の変わり目はいつも少しだけ不安定な気持ちになる。新しい季節に期待を膨らませるひとたちの明るさが、ほんとうは暗いぼくのこころを押しつぶすようなそんな気持ち。妻やちいちゃんに悟られないように押し殺すそんな気持ちがどろどろとこころの奥に溜まってこころもからだも不安定にするのかもしれない。

 

だからだろうか。ちょっと体調も崩し気味で、もうずいぶんと咳が止まらない。それとももっと単純にこの体調の悪さが気持ちを不安定にさせるのだろうか。

 

ともかく少し仕事の落ち着いた先週、呼吸器科に行くと気管支炎。もうちょっとほっておいたら肺炎だよ、と言われてしまった。4、5年前に短い期間に2度肺炎になったのだけれど、そのときとおんなじ。大丈夫、大丈夫と無理をしているあいだに限界を超えてしまう。まあ、今回は限界まではいかなかったけど。

 

なのでもう1週間、薬を飲み続けているわけだけど、いつもこの手の薬は身体に合わなくて咳は治まってくるのだけれどなんだか体調は良くない感じ。食欲はなくなるし、お腹の調子も良くない。

 

と、

 

こんなふうにときどき気持ちが暗くなってしまうのはぼくの悪い癖でいかんともしがたく、かといってちいちゃんにまでそんな姿は見せられないから元気なふりをするわけだけれど、ちょっとばれちゃっていたかもしれない。

 

情けないな。

 

でも、仕方ない。こればかりは。ひとってそんなに簡単に自分を変えられないし、それが言い訳だってことは自分がいちばん分かっているからまあまだ救いがある気もする。ちょっとずつちょっとずつ変わっていけたならいい。

 

土曜日、

 

久しぶりに土日がまるまるおやすみで、でもぼくは寝坊してしまった。休日もぼくはたいてい6時には起きて朝の準備をするのだけれど、その日は目が覚めるともう6時45分。

 

うーん。

 

と、ぼくは悩んでしまった。すぐに起きて準備をするか。たまには朝寝坊をしてしまうか。でも、そんなことを考えている間にちいちゃんがぼくの上に飛び乗ってきた。

 

「ねえ、パパ」と、ちいちゃんは言った。「今日はパンケーキ作って」

 

そうだ。

 

ここのところ忙しくておやすみの日にパンケーキを作ってなかったな。オーケーとぼくは言った。

 

「今日は一緒にパンケーキを作ろう」

 

ぼくひとりだったなら、きっとぐずぐずと暗い気持ちを引きずったままに違いなかった時間もちいちゃんのおかげで前向きになれる。

 

まだまだほんとのところ体調も気持ちも万全じゃないけれど、不思議とぜんぜん平気な気がしてくる。いつのまにかちいちゃんと楽しくごっこ遊びなんかしてるんじゃないかってそんな気がする。

 

もう少し、

 

時間が立てばきっと体調も良くなって、そしたらみんなでどこか遠くへおでかけしよう。どこかに忘れてきちゃった春を、取り戻しにいこう。