365日
土曜日、イオンに家族で行った際に立ち寄った本屋さんで、こんな本を買った。
我が家では夜、寝室に布団を三つ並べて、ちいちゃんをまん中によく言う川の字で寝ているのだけれど、淋しがりやのちいちゃんはよくぼくの布団のなかにもぐり込んできて一緒に寝てくれる。
で、
お風呂のパターンと一緒で、眠たくなるまで2人して適当な物語を作ったり、小さな人形を持ち込んで小さなこえでごっこ遊びをしたりと過ごすのだけど、最近、ちいちゃんは、
「眠たくなるまで、なにかおはなしをして」
と、言うことが多くなった。そんなときぼくは知っている物語やちいちゃんと観た映画やアニメのおはなしをすることが多いわけだけど、けっこう記憶ってあやふやでうまく話してあげられなかったり、性格なのかぼくは自分で勝手な物語を作り上げてしまう。
まあ、
それはそれで楽しんでくれているのかもしれないけれど、でもやっぱりちゃんと正確な物語も話してあげなくちゃいけないなあとも思うようになった。
それで購入したのが、「子どもが眠るまえに読んであげたい365のみじかいお話」という本。
もともとぼくはこの手のダイジェスト版みたいな本は苦手で、どうせならちゃんとした原作を最初から最後まで読みたい、読んで聞かせてあげたいと思うのだけれど、現実的にはそうもいかない。それにぼくがどうこうよりもちいちゃんには日本も含めて世界のいろいろな物語を知って欲しい。
もし、そのなかでこころ惹かれる物語があったなら、そのときちいちゃんがその物語の原作を本屋さんや図書館で探してくれるようになってくれたならいいなと思うし、こころ惹かれるものがないのならそれはそれでいいのだし。
そんなきもちだったのだけど。
結果はなんというか想像以上で、ちいちゃんは毎晩その本を読むことをとても楽しみにしてくれるようになった。
ひとつひとつの物語に読んだ日にちを記入できるようにもなっていて、なんだかそれも楽しみのひとつみたい。なんかね、読んだ物語がちょっとずつ増えていくっていうのも楽しいものなのかもしれないね。
ぼくはというと、実はぼくも一緒に読むのをけっこうというか、とても楽しみにしている。なにしろ365日分なのでぼくなんか知らないおはなしばかりだし。
それに、
名目はどうあれ365日、ちいちゃんに物語を読んで聞かせてあげられる。ちいちゃんとふれあう機会が、一緒に考える機会が増えるわけで。
それは普段一緒に過ごす時間の少ない父親として、とてもとてもしあわせなことかもしれないなあと思ったりしている。
淋しがりやは、ぼくなのかもしれないな。
***
先週末も、ちいちゃんと妻は本調子とはいかなかったのであまり遠出はせずに過ごすことになった。
そうなると俄然やる気を出すのはぼく。
おいしい夕食を作りたい!
というわけだ。まあ、なぜかあんまりそんなやる気があるようには見えないらしいのだけれど。
で、
先週のメニューはと言うと、土曜日が豚丼リベンジ。そして日曜日は手抜きなわけじゃないけど、ちいちゃんのリクエストでビーフシチュー。今度はちゃんとした牛肉を使った。
ん、
なんだか肉ばっかりになってしまった。ごめんなさい。
さて、
豚丼、これは以前に作ったとき「悪いけど、これは食べられないな」と妻に言われちゃったいわくつきのメニュー。甘いだけで味がないと言われちゃったのだ。
なので今回はレシピをしっかりネットで調べた。豚肉300グラム程度、玉ねぎ中1個、砂糖大さじ1、酒大さじ2、しょうゆ大さじ3、みりん大さじ1。
これに彩りににんじんと、ちいちゃんが好きなのでしらたきを加えてみた。ちいちゃんがというかぼくかな。ぼくが好きなもので。
これに大根と油揚げのおみそ汁。それにりんご。さて、妻とちいちゃんの評価はというと、、、。
「ちょっと、全体的に味が濃くない?」
と、妻。夕方におやつ代わりに茅ヶ崎にある大好きなベーグル屋さんのベーグルを食べてしまったちいちゃんにいたってはほとんど食べない。
「ん?」
はい。
撃沈。ぼくは言い返す気力もなく、「つぎはがんばるよ」と、ささやくように答えた。ちなみにぼくはけっこうおいしかったんだけど、たしかにちょっと味は濃かったかもしれない。つぎはしょうゆの量を調節すればちょうどよくなるかもしれないな。
そして、
日曜日はビーフシチュー。
市販のルーは素晴らしい! 妻もちいちゃんも文句もなく食べている。そりゃ、ちょっと奮発した牛肉はおいしいよね。
いったい、
いつになったらおいしいって言ってもらえるかな。まだまだ先は遠いみちのりみたい。